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Claude Code /goal トークン消費を最小化する — コスト計算式&4つのチューニング戦略

2026-05-22by DO XUAN HIEN
Claude Code /goal トークン消費を最小化する — コスト計算式&4つのチューニング戦略

公式ドキュメントは /goal のトークン消費を「無視できる」と書くが、長時間実行や暴走時には現実的なコストになる。 この記事では計算式と4つのチューニング戦略を提示する。

/goalのコスト構造

/goal のトークン消費は「メインターン」と「評価器(Haiku)」の2層で発生する。

1ターンあたりの総トークン:
= メインモデル(Sonnet/Opus)入出力
+ Haiku評価器(会話ログを読んで判定)

評価器のコスト ≒ メインターンの5-10%

Anthropic公式のpricing pageを参照すると、2026年5月時点で:

  • Sonnet: 入力 $3 / 1M tokens、出力 $15 / 1M tokens
  • Haiku: 入力 $0.25 / 1M tokens、出力 $1.25 / 1M tokens
  • Opus: 入力 $15 / 1M tokens、出力 $75 / 1M tokens

Haikuの単価はSonnetの約1/12。 評価器が毎ターン走っても、コスト全体への影響は小さい。

試算: 月額いくらかかる?

実務想定で見積もる。

想定: 1日10ターン × 月20営業日 = 月200ターン

項目1ターンあたり月200ターン
メイン(Sonnet)入力5,000 tokens × $3/M = $0.015$3.00
メイン(Sonnet)出力1,500 tokens × $15/M = $0.022$4.50
Haiku評価器5,500 tokens × $0.25/M = $0.0014$0.28
合計$0.038$7.78(約1,200円)

Haikuの追加コストは月額約 42円。Sonnetの利用料7,500円に対して0.5%程度の上乗せに過ぎない。

暴走時: ターン上限なしで20分回り続けた場合

項目想定
ターン数100ターン(5分1ターンペース)
メイン累積トークン65万 tokens × Sonnet単価 → 約 $13.5(約2,000円)
Haiku評価器約 $1.5(約220円)
暴走1回の損失約2,200円

月に5回暴走すれば1万円超えになる。これが「ターン上限を必ず併記すべき」最大の理由だ。

チューニング戦略1: progress.md でコンテキスト圧縮

長時間実行で最大のコスト源は 会話ログの累積トークン だ。10ターン目のClaudeは、1-9ターン目の会話ログをすべて読み込む。

これを防ぐのが progress.md

progress tracking:
各ターン終了時に progress.md を更新(200字以内)。
内容: 完了ステップ / 採用判断 / 残課題 のみ。
過去の試行錯誤の詳細は含めない。

会話ログ10KBを progress.md 200字に圧縮するイメージ。累積トークンが大幅減する。

チューニング戦略2: ターン上限を必ず明記

絶対のルール。例外なし。

# ✅ 安全
/goal テスト全件通過, or stop after 15 turns
/goal リファクタ完了, or stop after 30 minutes
/goal coverage>=80, or stop after 15 turns or 20 minutes

# ❌ 危険(暴走リスク)
/goal テスト全件通過
/goal いい感じに整える

ターン上限の数値の決め方:

  • 単純タスク(テスト1モジュール): 5-10ターン
  • 中規模(モジュール全体のリファクタ): 15-20ターン
  • 大規模(プロジェクト横断の変更): 25-40ターン

それ以上必要な場合は タスクを分割すべきサイン だ。

チューニング戦略3: CLAUDE.md でルール集約

毎ターンのプロンプトを短くするには、プロジェクト共通ルールを CLAUDE.md に集約する。

# ❌ ゴール文に毎回ルールを書く(無駄)
/goal リファクタ完了。
TypeScriptを使う。any禁止。テストはvitest。lintはbiome。
カバレッジ80%以上を維持。migrations/触らない。...

# ✅ CLAUDE.mdに集約、ゴール文は短く
/goal src/auth/ のリファクタが完了し、CLAUDE.mdの完了基準を満たす

CLAUDE.md は毎ターン自動で読み込まれるため、ゴール文を短く書いても精度が落ちない。 トークン削減と保守性の両立。

チューニング戦略4: 失敗早期検出

評価器が「未達成」を返し続けるパターンを早期に検出して停止する。

done when:
- test/auth/ 全テスト pass

failure pattern:
- 2ターン連続で同じテストが失敗したら停止して原因報告
- npm install が3回連続失敗したら停止
- 同じファイルを4回連続編集したら停止

これらは Anthropic公式の /goal 仕様には無いが、do not ブロックや done when の補助条件として記述できる。 評価器がこのパターンを認識し、暴走を未然に止める。

チューニング後の試算

4つの戦略を適用した場合のコスト試算。

項目チューニング前チューニング後削減率
平均ターン数8ターン4ターン-50%
ターンあたりトークン6,5004,000-38%
暴走回数 / 月5回0回-100%
月額コスト約3,200円約600円-81%

月3,000円近く減らせる計算になる。Kanau Tech™が業務 /goal をスケールさせる際の実測値もこの範囲に収まる。

よくある質問

/goal の追加トークンコストは月額いくらになりますか?

1日10ターン × 月20営業日 = 200ターン使う想定で、Haiku評価器のコストは 月額約100-300円程度が目安だ。メインモデル(SonnetやOpus)の利用料と比べれば誤差レベルだが、ターン上限なしで暴走させると数千円〜数万円になり得る。

ターン上限なしだとコスト爆発しますか?

はい。完了条件が曖昧で評価器が「未達成」を返し続けると、Claudeが無限にターンを回す。経験的に「ターン上限なし」は最低でもターン上限15-20を併記すべきだ。

Haiku評価器のトークン消費を削減できますか?

可能だ。会話ログをコンパクトに保つ(progress.md に進捗を書き出してメインプロンプトから古い情報を削減)、CLAUDE.md に判定ロジックを集約、評価頻度を「3ターンに1回」に間引きする等の手段がある。

長文 progress.md はコストに響きますか?

響く。progress.md が10KB超えると毎ターンの再読込でトークンが累積する。1000字以内に圧縮、過去ステップは別ファイル(progress-archive.md)に逃がす、等の工夫が必要だ。

Sonnet vs Opus でコスト差は何倍ですか?

Opus は Sonnet の 約5倍(入力トークン単価)。/goal の長時間実行は Sonnet を基本とし、Opus は「複雑な判断が必要なターン」だけに限定すると最適だ。

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参照

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