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中小企業がExcel管理を脱却 — DX導入のリアルな実例
2026-03-14by DO XUAN HIEN

Before: Excelと紙が混在する現場
ある中小製造業では、在庫管理と受注管理をExcelと紙の台帳で運用していました。
具体的な状況はこうです。
- 在庫の更新は担当者がExcelファイルを手作業で編集
- 受注情報は紙の受注票に手書きして、後からExcelに転記
- 月末の集計作業に毎月約20時間を費やしていた
- ファイルが複数人で共有されているため、誰かが開いていると編集できない
課題: 3つの痛み
この運用には、大きく3つの課題がありました。
1. 転記ミス: 紙からExcelへの転記時に数字を間違える。気づいたときには在庫が合わなくなっている。
2. 属人化: Excelの構造を把握しているのが特定の担当者だけ。その人が不在だと誰も動けない。
3. リアルタイム把握ができない: 現場で在庫を確認したいときに、最新のExcelがどれかわからない。
導入ツール: AppSheet + Google Sheets
検討の結果、AppSheet(Googleが提供するノーコードアプリ開発ツール)と Google Sheets の組み合わせを採用しました。
選定理由は以下の通りです。
- 既存のGoogle Sheetsのデータをそのまま活用できる
- スマートフォンからも操作できる(現場での入力が楽になる)
- 月額費用が抑えられる(ユーザー数に応じた従量課金)
- プログラミング不要で構築・修正できる
After: 数字で見る改善効果
AppSheetアプリの導入から2ヶ月後、以下の効果が確認できました。
- 入力ミス: 0% — 選択式・スキャン入力により転記ミスが発生しなくなった
- 月末集計時間: 95%削減 — 20時間 → 約1時間(自動集計のため)
- リアルタイム在庫確認: スマートフォンで現場からいつでも確認可能
- 引き継ぎ時間の短縮: アプリの操作説明は30分で完了
担当者からは「月末の集計がなくなって、他の仕事に集中できるようになった」という声がありました。
この事例から学べること
この事例のポイントは、高価なERPシステムを入れなかったことです。
AppSheet + Google Sheetsという比較的安価なツールの組み合わせで、現場の痛みの大部分を解消できました。DXは規模や予算に関係なく、今ある課題に合ったツールを選ぶことが重要です。
また、導入前に現場スタッフへのヒアリングを丁寧に行ったことで、「使われないアプリ」にならずに済みました。
同じお悩みをお持ちの方へ
「うちもExcel管理をどうにかしたい」「でも大きなシステムを入れる余裕はない」という方は、ぜひ一度現状を聞かせてください。
現場の状況に合った、無理のない改善策を一緒に考えます。
